「極道の妻たち」(家田荘子 著 文藝春秋)読んでみた

こんにちは!アツクンです!
 
「極道の妻たち」(家田荘子 著
文藝春秋)
読んでみました
 
○社会に出てから
自分の“家族”をつくる
 
まだ十代の若い衆と暮らす
 
○ 極道の旦那が出勤する時は 
これが最後の「いってらっしゃいませ」になるかもしれない。
 
外で死ぬかもしれないから。 
 
戦争をやってる時の、戦争の 男と、 
その妻・女の人は、この同じ状況です。
 

まだ十代の若い衆11人と暮らす 自分の“家族”をつくる【家田荘子】

極道をやっている
親父 さんと姐さんは、
 
まだ十代の若い衆 11人と暮らしています
 
「兄弟の契り(ちぎり)」
「親子の契り」
 
をおこなう方たちです
 
「若いモンなんか、おらんほうがええ、と思うことがようある」 と言いながらも
 
やっぱり若い衆と一緒にいる姐さんは、 表情に生気が蘇る。 
 
私は、11人の若い衆一人一人を思い浮かべてみた。 
 
(中略)
 
「この 子ら、5年後、10年後、どないしとるんやろ 
 
何人残っとるんやろうなあ。 
 
そんでもって、何人組のために懲役に行っとるんやろ。 
 
まっすぐ大人になってくれるとええんやけど……」 
 
その目は、母親のそれと変わらない。
(引用元
「極道の妻たち」家田 荘子 著 
文藝春秋   電子書籍版 32-33%)
 
いわゆる“苦労をしてきた人が多い”です
 
 社会に出てから
自分の“家族”をつくる
 
まだ十代の若い衆と暮らすの は、
 
そのひとつの
カタチの「あらわれ」
でしょうか
 

最後の「いってらっしゃい」になるかもしれない 戦争中の兵隊の男と同じです【家田荘子】

極道の旦那は
いつ死ぬか、分かりません
 
外に出たら
今日、死ぬかもしれない
明日、死ぬかもしれない
 
「親父には、外で戦争が待っとるんや。 
 
うちのおる場所は、親父が最後に戻ってくる オアシスにしときたいなあ。
 
そのために、 せにゃならんことを完璧にやるだけや。
 
(中略)
 
無事に帰ってくるまで心配で心配で、好きな酒も飲めんわ」
(引用元
「極道の妻たち」家田 荘子 著
文藝春秋   電子書籍版 23-24%)
 
極道の妻は
いつも、
 
「これが最後の“いってらっしゃい”になるかもしれない」
 
と思って見送りしています
 
戦争中の
兵隊の旦那さんと同じです
 
「いつ 死んでも、おかしくない」
 
生き死にをかけた
「生きざま」が、
 
リアルな生活になってしまっている
と思いました
 

まとめ【家田荘子】

○社会に出てから
自分の“家族”をつくる
 
まだ十代の若い衆と暮らす
 
○ 極道の旦那が出勤する時は 
これが最後の「いってらっしゃいませ」になるかもしれない。
 
外で死ぬかもしれないから。
 
戦争をやってる時の、戦争の 男と、
その妻・女の人は、この同じ状況です。
 
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