「教祖誕生」(ビートたけし著 新潮社)読んでみた

こんにちは!アツクンです!
 
「教祖誕生」
(ビートたけし 著 新潮社)
読んでみた
 
○「陰の主役・本当の主役」は、
司馬さん だ。
表向きの「和夫」は主役では ないです。
 
○“汚い現実の中”でのリアリストとして「大人になった大人の人」と、
 
“幻想の美しい世界の中”にいたままで 汚い大人になりきれない
まだ「子供」の人、
 
との対比を描いた作品だと
ボクは感じました
 
 

【小説】影の主役・本当の主役はリアリストの司馬さんです【ビートたけし】 

「影の主役・本当の主役」は
リアリストの司馬さんです
 
若い時の司馬さんは 
純粋に 神の存在を信じようとしていました
 
ですがリアルの中で 
 
神は信じるものではなくて、
神の存在らしきものを 
 
一般の人たちに俺たちが
演出して見せる方がいいんだ、
 
と割り切ってしまいました
 
「足が悪くもないのにあえて足が良くなったふりを君が演じた結果、何が生じたのか。 
 
もちろん、
人々の潜在意識に潜む驚異の力を、感動と興奮とともにみんなに目覚めさせたということだ。
 
君はいま単にその感動と興奮に酔っていうだけの話だ。
 
肝心なのはだな、君の振りを見て多くの人々が神に近づけるということにある。わかるか。 
 
これが宗教の持つすごい力なんだ。
 
つまり、君の活動は嘘でもインチキでもない、わかっているか」
(引用元
「教祖誕生」ビートたけし 著  新潮社
電子書籍版 21-22%)
 
宗教団体をやることを
「務め(つとめ)」ではなく「仕事」としたんです
 
リアリストの人、 
「大人になった人」です 
 
世の中を渡っていくには
こういう風に 割り切らなければなりません
 
「仕事やる人・仕事を任せる人」としては 
ボクはこういう人の方が尊敬できます
 

【小説】駒村君は 真面目一本槍で 純粋無垢です いつまでも「子供」のままです【ビートたけし】 

駒村君は真面目一本槍で 純粋無垢ですが、
 
いつまでも「子供」のままです
 
「仕事って言葉は使わない方がいいですよ。 
司馬さんはともかく教祖様はお嫌いですから。 
 
仕事じゃなくて務めだと思いますよ、僕は。」 
 
真面目な人をなんだろうけど押し付けがましいな、 
仕事と務めとではそんなに差があるのだろうか
(引用元
「教祖誕生」ビートたけし 著 新潮社
電子書籍版 24-25%)
 
 
宗教というよりも、
「信仰」に魅いられた人間の姿として
面白い登場人物です。
 
リウマチで醜く指が折れ曲がった、
痩せこけた老婆を美しいと言う 
 
宗教団体の活動を
「仕事」というと眉をひそめ、
「務め(つとめ)」とまじめ一本槍で言う
 
「信仰」に魅せられてしまって 
美しい幻想の世界に生きています 
 
ですが、 
“リアルな汚い現実”から “逃避”している姿にも見えます 
 
少なくとも 
「大人になった 大人の人」では
ありません
 

【小説】まとめ【ビートたけし】

「影の主役・本当の主役」は
リアリストの司馬さんです 
 
「新興宗教団体の宗教についてのストーリー」 としているのは
表向きだけです 
 
宗教・信仰という
キーワードを用いて、 
 
“汚い現実の中”でのリアリストとして「大人になった大人の人」と、
 
“幻想の美しい世界の中”にいたままで 汚い大人になりきれない 
まだ「子供」の人、
 
との対比を描いた作品だと
ボクは感じました
 
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