「たった一人の熱狂」(見城徹著 幻冬舎) 読んでみた

(アイキャッチ画像の出典元:
amazon.co.jp)
 
こんにちは!アツクンです
 
「たった一人の熱狂」
(見城  徹著 幻冬舎)
 
読んでみた
 
○自分の生まれや、自分の家族のことについて、
 
“ドス黒い血が血管の中に詰まっている”ような思いを抱える人間の人、
 
というのは 悲しいことに数少ないです
 
○不幸を 克服する・もしくは不幸を抱えながら生きていくもの
 
だとすれば
そういったものを
生き様、そして作品に昇華するのは、
 
作家、その小説という作品です
 
○「やることが無い。
居場所がない。」のが一番つらいです
 
つらい状況・つらい場所にいても
自分には “これ”がある、
 
というものが一つあれば
その人は救われます。
 

【見城徹】不幸を抱えた生きざまを 小説という作品にする【幻冬舎】

(出典元: news .1242.com)
 
著者である編集者 見城 徹さんが 

作家の中上健次と

若い頃に出会って 
作家に育て上げ 

“本物の作家”にしていくエピソードの ところです

 
僕と出会った頃はフォークリフトの運転手をやっており、
出自と両親や兄弟について 哀切な想いを抱えて苦しんでいた。 
 
過剰さと欠落に挟まれ、血管の中には自らが溜め込んだ
どす黒い血がグルグル循環しているかのようだった。
 
カサブタを自ら剥ぎ取っては膿を出すのに呻吟(しんぎん)していた。 
 
暴力をいとわず酒場で荒くれ者と化す中上と行動を共にしながら、
この男にとって作家は天職だと確信した。
( 引用元:
「たった一人の熱狂」見城徹著 幻冬舎 電子書籍版 18-19%)
 
人それぞれ様々な思いを抱えて
生きてらっしゃると思います 
 
ですが
現実にはほとんどの方は
いわゆる幸せな出自(生まれ)、
幸せな両親に恵まれ・囲まれ、 
 
高い確率で
幸福を ある程度与えられながら
生きちゃっているものだ、
と感じてしまいます 
 
そういった上で
作家 中上健次のような
自分の生まれや、自分の家族のことについて、 
 
“ドス黒い血が血管の中に詰まっている”ような思いを抱える人間の人は、 
 
悲しいことに数少ないです 
 
 
人間が、ただ幸福に生きるものではなく 
 
不幸を 克服する・もしくは不幸を抱えながら生きていくもの、
だとします 
 
だとすれば
そういったものを 
生き様、そして作品に昇華するのは、 
 
作家、その小説という作品です。
 

【見城 徹】つらい状況でも 自分には“これ”がある と言えるか【幻冬舎】

(出典元: toyokeizai.net)
 

自分の生き様を確信する 

自分はこの道で生きていこう

自分はこの業界で何者かになろう 

若い時にこれらを明確に 見つけることができた人は、 

その葛藤がありながらも 
幸せな人だと思います 

 
僕には葛藤を燃料に変え、
読者を惹きつける普遍的な物語を描く能力はない。
 
ならば、極私的な物語を アナザーワールドやパラレルワールドとして 
一冊の本に描き込む作家に、編集者としてとことん寄り添おうと思った。 
 
常にアンテナを張り巡らせ、葛藤に悶え苦しむ作家がいないか心眼で見抜く。
 
作家と生傷を擦り合わせ、 よじれ会いながら、原稿に命がけで朱を入れる。 
 
作家とのコール・アンド・レスポンスによって、刀鍛冶のように作品を精錬して磨き上げる。
 
こうして生まれた作品を大衆に届け、文学とビジネスを両立させたい。 
 
編集者こそ天職だと確信した僕は、無我夢中で60台半ばの今日まで走り抜いてきた。
(引用元:
「たった一人の熱狂」見城徹著 幻冬舎 電子書籍版 19-20%)
 
世の中には色んな葛藤があるにせよ、 
 
「やることが無い。
居場所がない。」
のが一番つらいです 
 
つらい状況・つらい場所にいても 
自分には “これ”がある
 
自分は、“これ”がやりたいというものが一つあれば 
その人は救われます。
 
実際にその道に
向かっていく
生き様や希望が あると思います
 

【見城徹】まとめ【幻冬舎】

(出典元: amazon.co.jp)
 
○自分の生まれや、自分の家族のことについて、
 
“ドス黒い血が血管の中に詰まっている”ような思いを抱える人間の人、
 
というのは 悲しいことに数少ないです
 
○不幸を 克服する・もしくは不幸を抱えながら生きていくもの
 
だとすれば
そういったものを
生き様、そして作品に昇華するのは、
 
作家、その小説という作品です
 
○「やることが無い。
居場所がない。」のが一番つらいです
 
つらい状況・つらい場所にいても
自分には “これ”がある、
 
というものが一つあれば
その人は救われます。
 
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